ぱだわん日記 in みんなのワブログ
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ダンス

ただいまミュンヘンではダンスフェスティバル開催中。今日はその中でもソロ、デュエット、トリオ、群舞と4つの作品が楽しめる大層お得な公演に行ってまいりました。でも半分は以前観たのと一緒だったけどね。でもいいや。

● Agnès Noltenius "SENSO SOLO"
緊張感とちょっとしたゆるい感じが上手い事かみ合ってる作品。
最初のぴん、と糸の張り詰めたようなパートが好きかな?その部分がノイズ系と言うか環境音楽というかそんなんなのに、後半ポワントを履いてから管楽器の即興みたいな音になったの興味深かったな。流れの仕立てがちょっと「赤い靴」を連想させるかな。
退屈な人には退屈な作品かもしれないけど、振付家が自分で踊ってるだけあって、全体的に説得力に溢れた作品でした。

● Hans Henning Paars "LASS MICH DEINEN MUND KÜSSEN!"
タイトル「お前の唇に口付けさせて」から想像出来る通りサロメがベースのデュエット。良かったよ、これ!!凄く短い作品だと思うけど、面白いから短いと思ったのかも。
音楽と一緒にサロメの台詞が流れて、それにシンクロして進む誘惑しようとするサロメと拒むヨカナーンの駆け引き。最後が、物語どおりと言うか意外な形と言うか。とにかく上等な小品でした。

● William Forsythes "TRIO"
これは前にも観た作品。フォーサイスがダンサーとふざけながら作っちゃいました、ってな感じの作品。
フォーサイスのおふざけグネグネ作品はもう結構観たから、もう少し違う物を観たいなぁ。
そして私はフォーサイスよりマッツ・エックとかノイマイヤーとかヴァン・マネンとかのほうが好きかもしんない。

● Marco Goeckes "SWEET SWEET SWEET"
ありがとうございます!この作品をもう一度観させてくれてありがとうございます!!
そして感想はやはり

エガちゃん・・・っ!!!!

いや、エガちゃんばっかり言ってますが、本当に素晴らしいよ、この作品。何度でも観たい。既に1回見てるのにもっともっと観たい。スワンとかみたいにストーリーに心動かされる訳じゃないのに、ほんと、何度でも観たい。
黒い風船、痙攣したような動き。矢継ぎ早な動き。そしてなんだか10代の子みたいなバカでちょっぴりおセンチなラスト。どれをとってもエンターテイメント。なのに新しい!
本当にこの作品を1人でも多くの人に観てもらいたい。それくらい楽しくて凄くて記憶に残る作品。

来月までこのフェスティバル続きます。もう数作品観にいく予定。
そして、11月中旬にはデュッセルドルフに行くんだよ。"Fest mit Pina"っていう3週間ピナとピナのお友達によるフェスティバルのハイライト、ガラ公演を観に。待ちきれんですたい!!
ちょっと寂しいお知らせメールをもらいました。

私の日本での会社生活とシンクロして両輪だったものがなくなっちゃう、という。

さみしいなあ。

しんどくて、辛くて、大変な事も多かったけどその数百倍も楽しくておかしくて嬉しくて感動して走って笑って動いて飲んでそして踊って踊って踊って。きらきらした時間と宝物のような仲間がたくさんいて。

そんな場所があと半年でなくなっちゃうなんて。


あまりにも大きな存在でした。今の私があるのもあの16年間と仲間がいたから。本当に。

半年後。無理だと分かってても何かしたいな。
週末会社の地下食堂で1人がんばってみるか?
と言うわけで行ってきました、ソワ・マチ・ソワの3連発!!
でも今回はキャスト入れ替わり無しでした。ずっと同じ配役。多分今後ツアーに出たら換わったりするんじゃないかな?

まずはキャスト。
Dorian Gray : Richard Winsor
Lady H : Michela Meazza (原作のヘンリー卿)
Basil Hallward : Aaron Sillis
Cyril Vane : Christopher Marney (原作の女優Sybil Vane)
Edward Black : Ashley Bain (Lady Hの秘書)
Doppelgänger : Jared Hageman

まぁ、まずはこの一言を叫ばせてくれ!


ク…クリス~ッッ!!!! (泣き笑い)


思わず声に出してしまって前の席のおば様に振り向かれたよ。
敢えて日本公演の為に言うまい。言うまいが、まさかクリスのあの美しいランベルセをあーいう形で見るとは思わなんだ。
これはまさしくPWWの時のアンドリューのデジャブだよ。きっとクリスも数年後にはへっぽこ親父1号2号になっているに違いない!

今回の作品はPWWみたいに小さめの実験的作品。セットは1幕2幕通じて変わらず。だけどステージ中央のセットがくるくると回って部屋の小道具一つでシーンがころころと変わるあたり、いつものことながらがホントよく出来てる。原作の(ダンス作品への)翻訳もよく出来てるし、振り付けもストーリー上男性ダンサー同士で絡む事が多いんだけど、物凄く精密に組み込まれてるのに計算臭くない。ので、実際に舞台で見ると大層ホモホモしく絡んで見えるわけだが。(笑)

舞台を19世紀末から現在のモデル業界に移してるけど、何の違和感も無いあたり、逆に不気味。
原作では背徳、悪事を重ねるたびに肖像画が醜くなっていったのだけど、ここではドッペルゲンガーの出現が彼の内面の退廃を表す役割。ドッペルゲンガー役のJared Hagemanは良い仕事してます!感情の無いロボットみたいな目。街中にいる普通のにーちゃんっぽい風情が余計怖い。
あと画家バジルの役が人気写真家になっているんだけど、アーロンがえらいエロっぽくてなのに乙女ちっくで(笑)ごっついサマになってたよ。

今回も前半はコミカルな動きもあるものの後半はホラーっぽくなるあたり、ダンス構成的にはPWW、ストーリー展開的にはCar Manっぽい感じかな?まさしく、Matthew's dark sideってな作品。

そして肝心の振り付け、と言う観点でいうならほぼ覚えてない、良い意味で。
さっきも書いたけど男性同士のリフティングとか多い分アクロバティックだったりするけど、あくまでストーリーありき。マシューらしいと言うか、良い意味で振り付けが話の邪魔をしない。その分全体のシーンやイメージが印象に残る感じ。
これ逆説的だけどダンサーは物凄く踊りこんだんじゃないかな?自然になるまで。日常の動きみたいに感じるほどまで。クリスのブログ見ても、とにかく音楽とカウントをいかに自分のものにするか、みたいなことが書いてあったんだけど、役としての感情と、ダンスとしてのカウントや振りと、それを上手く融合させていく才能があるダンサーじゃないと成り立たない作品だと思うわ。

パンフのインタビューでマシューが「これは世界中をツアーするような作品じゃなくって実験的なもの」って言ってるんだけど日本に行くといいな。

と言うわけでネタ行きます!

*この作品ではパンツ一丁がデフォルトな衣装です。
*でもアルマーニだし、D&Gなんだぜ!
*クリス痩せた?というか王子の衣装が太って見えるのかも。
*去年のこの作品の為のワークショップにJasonが参加してる!! 
*東京で観たJasonとChrisのスワンは本当に奇跡の一発だったなぁ。
*しかし、クリス…。アホ過ぎるし可愛すぎる!!!
*Ashley、髪の毛伸ばしても後頭部目立つよ!
*イギリスにもいいとも青年隊みたいなんはいるらしい。隣の人爆笑してた。
*日本人のお客さん結構いたなぁ。
*でもそれ以上にゲイカップルがわんさかいたなぁ。(そりゃぁマシューでドリアングレイやもんね。)
*最後の方でドリアンの部屋に飾られてる絵、やはりFrancis Baconでした。
*ちょうどTateのBacon展宣伝ポスターと重なってるのは単なる偶然??
*14日ソワレの幕間にマシューをロビーで見つけたけど相変わらず遠巻きに見る私。チキン!!
土曜日思ったより早くホテルに到着したので、こりゃThe lord of the ring観れるなぁ、と思ったらやってるはずの劇場に行ったらは別の演目の看板が。
れれれ?時間も無いし近くのチケット屋でThe lord of the ringのチケットありますか?と聞いたら「ロンドンシーズン終わったよ」と言われてガビーン!

そうなったら、やはりあれを観るしかないだろう!という事で急遽ドミニオンシアターへGO!! 
歌う阿呆に観る阿呆でおなじみ(!?)We will rock you!を観てきました。

いや、もう感想ってか、なんてーか、とにかくQueenの曲さえ知っていれば楽しめるから観ろ!って感じです。
と言うわけでおなじみネタ集。

*Global Soft社総帥Killer Queenが末成由美にしか見えないんですけど。
*だって途中でヘルメットかぶるシーンがあるんやけど、髪の毛立ててるからお付きがちょっと浮かして持っててさ。
*昔、吉本運動会でまだ売れる前のレイザーラモンHGが末成姉さんの日傘ずっと持ってたんを思い出してんもん。
*ヒッピー風おっさんPop(これまたウィリー・ネルソンっぽい)がボヘミアン・ラプソディーの入ったビデオテープ(!!)を死守しながら言う台詞
"This is Mine! This is Mine! Thie is my PRECIOUS..."
を聞けただけで、もうThe lord of the ringを観れなかった事はチャラにしようって思った。
*しかし上手い事ストーリーと曲をつなげてます。
*でも、I want to break freeで牧神なフレディーさんがいないのはやはり物足りない。
*主役の歌い方が時々ヒデキになる(なんていうの、裏声っぽくなるって言うか。やはりヒデキになるが一番しっくり。)ので、それがちょっと残念。

しかし最後の3曲で一気に盛り上がると言う。どの曲か分かるよね!!
Queen好きの方は一度是非!


(最後の3曲とはもちろん"We will rock you","We are the champions","Bohemian Rhapsody"だよ!)
昨日ですが、Bayerisches Staatballetの新作観に行ってきました。ヨーロッパの若手振付家の作品が観れる機会が多いのはいいねぇ。

● Cambio d'Abito by Simone Sandroni
布布!衣装衣装!
振り付けの印象ははっきり言ってあまり無し。だけど大道具といい、みょうちきりんな衣装といい、その全てをひっくるめて一つの作品、と言う感じ。
やってることはちょっとコミカルなのに、音楽がバッハのバイオリンとチェンバロのソナタと言う壮麗さ。このギャップが物凄く良かった。これは前にも書いたけど、私が思うにモダンな作品に現代音楽を合わせるのは観る方が疲弊するだけなので止めたほうが良いと思う。ならばいっそ無音とか音楽ではない音(かといってノイズ系は余計疲れる)の方がよっぽど良い。
ともあれ、走りまくるダンサー、アパレル業界の失敗作(!?)を集めたような衣装、色色色、布布布!素直に見てて面白かった。


● Adagio Hammerklavier by Hans van Manen
以前にもVan Manenの作品は観たけど、この人の作品は本当に清廉な感じで物凄く好き。
今回も白一色の衣装。セットも少し高めの位置で白い布がカーテンのようにたなびいているだけ。
振り付けも奇をてらう訳でもなく、衣装やセットに斬新さを狙う訳でなく、ベートーベンのピアノソナタに乗せて3組の男女が踊る。それだけ。なのに物凄く印象に残る作品。
特に今回は前回に引き続き、ルチア・ラッカラとシリル・ピエールの鳥肌もののパ・ド・ドゥが観れたのもあるかも。ホントこの2人はどうしてくれよう!美しすぎてたまりません!


● Violakonzert II by Martin Schläpfer
うーん・・・。悪い作品じゃないのに、組み合わせが悪いというか。
音楽が現代音楽っぽいやつ。ヴィオラの音が蚊か蝿が飛んでるような音。さらに鉄パイプや銀色のワイヤーをつるしたようなセット。音楽と振り付けと仰々しいセットがどれも組み合わなくて、単品で観ると興味深いのにあわせると減点対象になる、って感じ。
振り付けはごくオーソドックスなモダンバレエって感じ。大人数でのユニゾンとかもあるのに音楽が蚊が飛んでるような音で、こう、しっくり来ない。
最後の方、やっと音楽の盛り上がりと大人数でのユニゾンで盛り上がるかとおもったら、またもや、ぷぅ~ん、ってな蝿の音みたいな音と少人数の盛り上がりに欠ける振り付けで終了。全体的に消化不良感満載。
でも、となりのオバちゃんは大盛り上がりで拍手してたから、個人的好みの出る作品なのかも。

こちらで写真が見れますよ。

なんやかんや言ってますが、やはり新しい振り付け家の作品や、ヨーロッパでは有名でも日本であまり紹介されない振り付け家の作品とかを観れるのは楽しい。お気に入りの振り付け家が増えるのも楽しいしね!(Van Manenはホントいいよ!)
多分10年ぶりくらいの普通のスワン鑑賞です。今までに何回か観てるし、クラッシックのスワンはもういいかなぁ、と思ってたのだけどえにももが物凄く良かったと言っていたので行くことに。

結論。


ちょっとなんだこれ、最高じゃないの!!!


いやもう、どうしましょう。本当に良かった、期待以上に良かった!
まず何が良かったかというと作品の解釈。スワンは悲劇的なラスト、ハッピーエンドなラストと両方あって、自由な解釈が可能な作品。マシューの作品みたいに男性にしちゃうとかマッツ・エックみたいに全員ルチ将軍(古・・・。)とかノイマイヤーみたいにルーちゃん出演とか大胆な解釈も可能だけど、クラッシックの枠内でも色んな解釈のできる所が人気の所以なのかも。

まずジークフリードとオデットは心を寄せ合った幼馴染(っぽい)なのに王子の目の前で魔法にかけられちゃう。さらに成人したジークフリードには女王が決めたフィアンセがいるっていう設定が、王子の苦悩をより現実味のあるものにしてると思う。
従来のが「ママぁ~、ぼくちゃんまだ結婚したくなぁ~い。」って感じの頭弱いマザコン野郎のお話みたいで抵抗感あった分、かなりすっきり。

2幕が開くと、婚約披露宴に集った客人達に「うだうだしてないで早く結婚しちゃいなさい!」みたいに責められて悩む王子のシーンからスタート。王子が絶対権力である女王の命令と自分のオデットへの思いで悩む様子がきっちりと筋道立ててあって物凄く入りやすい。

さらにこの2幕、スペイン、ロシア、イタリア(本当のイタリアの踊りってあんなに可愛らしかったのね・・・。)の王女達のダンスが終わり、ロッドバルトがオディールをつれて現れる場面で女王含む客人全員退却!ロッドバルト、オディール、王子と(バックダンサー!?の)6羽の黒鳥だけ。

そしてラスト!! (ネタバレだけどいいよね?)
魔法が解けず、オデットがロッドバルトに連れ去られるのを指をくわえてみるしか出来ない王子は狂ったようにピルエットやらグランジュッテをするだけ。舞台奥、勝ち誇って立つロッドバルトと必死で王子に訴えかけるオデットの前に両サイドと上から黒幕が降りてきて王子の(そして観客の)視界から消えていく。最後の最後、視界から消える寸前にオデットはひざまずいてそのわずかな隙間から腕を伸ばして必死で王子を呼ぶんだけど王子はただ悲嘆にくれているだけ。完全に黒幕が閉まってオデットが消えてしまった後王子は胸を押さえて倒れこむ。ロッドバルトと戦って倒れた訳でもオデットを追った訳でもなく悲しみと絶望のあまり。

このシーン、黒幕が上と両サイドから来るので、まるで窓がどんどん小さくなって最後にはなくなってしまう感じ。その小さくなる隙間からオデットが必死に腕を伸ばすラストの瞬間がもう切なくて美しくてたまらんかった。

最後、後ろの黒幕が開くと舞踏会の途中からいなくなった女王はじめ客人が立っているのね。そして女王がそろそろと前に出てきてそっと王子を抱き起こすんだけど、彼はもう息絶えていて。何が起こったのか何故こうなったのかもわからず呆然とする女王。そして幕。

うぉお、このラストって!!!

こうきたか、こうきましたか!!
なんか観たことある・・・とは思ったけど、このストーリー展開物凄く良く出来てた。

ストーリーだけじゃなくて、衣装やセットも良かったのよ。
衣装は全体的に暗い色合いで落ち着いた色。セットは極めてシンプルで、舞踏会のシーンも赤い壁と扉だけ。宮廷などとは程遠く、物凄く不安感を煽るセット。ラストのシーンも雲のかかった月夜のような抽象的な幕だけ。かなりモダンっぽい、というか新解釈なオペラっぽい舞台だった。

そして今回のオデットと王子はルチア・ラッカラとシリル・ピエール。もうなんと言いましょうか、

夫婦愛!!

な舞台でした。
今回はシリル・ピエールが凄かった。ソロパートは普通に難なく、という感じなのだけどリフティングの丁寧さが尋常じゃない。それにさすが夫婦だけあって嫁をいかに美しく見せるかを知り尽くしてるって感じで2人が踊りだすともうため息がほろほろこぼれてきたよ。

何より、もう陳腐になるほどさんざんぱら知れ渡ってるスワンの曲そのものが実は物凄い威力があるんだって再認識。それと悲恋ものでストーリー重視でありながら32回転とか見所もふんだんにある辺り、伊達にロマンチックバレエの王様といわれておりません!

いやぁ、水曜日もう一回観たいなぁ。ホント良かった。
てか日本のスワンスキーさんたちに是非観てもらいたいよ、これ!
昨日は久しぶりにTantztheater Münchenの公演に行ってきました。またもや当日券飛込みでチケット売り場に並んでいたら、なんとタダ券を譲ってもらうと言う幸運に恵まれました。しかもまたもや1階ど真ん中。きっと他の運がボロボロこぼれてると思う。けど良いや!!

● "Vision Fugitives" by Stephan Thoss
大好きっ!!!(いきなりかい!)
冒頭無音部分の女性ソロがそれはそれは美しかった。ゆったりとした動きなんだけど腕と手のひらの動きが音楽以上の何かを語っている感じ。
音が入ってからのペアだったりグループだったりの動きは一転して早くてコミカルなもの。でも、できれば冒頭の無音ソロの部分をもっとじっくりと見たかったな。衣装もそのソロの女性を除いて男性も女性も黒のプリーツスカートに薄く透けるグレート黒のトップ。物凄くキレイだった。
しかし本当にダンサーみんなめちゃくちゃ身体が利くなぁ。動きを見てるだけでほれぼれしちゃったよ。


● "Trio" by William Forsythe
今年は本当にフォーサイス作品観る事が多いなぁ。
今回は3人の小作品。名づけて「身体の一部見せっこ大会。」
あまりフォーサイスっぽく無い気もするけど、茶目っ気とコンタクトインプロビゼーションぽいくせに計算しつくされているあたりはフォーサイスかな。あ、あとユニクロで売ってそうなTシャツやキャミをヴィヴィッドな色使いで衣装に仕立てるあたりもフォーサイスっぽいかも。


● Sweet Sweet Sweet by Marco Goecke
ちょ・・・っ。やられたやられたやられた!もういろんな意味でやられた。
幕が開くと舞台上に黒の風船が敷き詰められてて、その中をダンサーが物凄い速さで横移動していくの。走るんじゃなくってプリエでしゃかしゃかしゃかって感じで。風船で足元が見えないからまるで床が動いているみたい。しかも、まるで痙攣したかのように手のひらや指、腕や身体を震えさせながら高速移動するもんだから、衣装が黒スパッツだけと言うのもあって途中からダンサーが

江頭2:50

に見えてきて、笑いをこらえるのに必死。頭の中で「スリル」が鳴る鳴る。
しかも途中、物凄い速さで後ろ向きに移動しながら時々身体をくの字にして飛ぶダンサーがいたのだけど、飛ぶたびに叫ぶ言葉が

「ドゥーーン!!」

村上ショージまでっ!!
江頭2:50ズ フューチャリング 村上ショージ。ドゥーー!

いや、こんなネタばっかり書くとお笑いダンスのようですが(いや、事実ドゥーン!!の後は笑いこらえるのに必死で涙でたけど。)風船と言うセットの使い方と言い、音楽ではなく読経のような音の使い方と言い、まるで痙攣しているような細かくて早い動きを矢継ぎ早に繰り出す振り付けと言い、斬新かつ物凄く世界観を持った作品で文句なしに素晴らしかったです。


これ、もう一回観にいきたいなぁ。ほんと、3作品とも物凄く良かった。こないだNational theaterで観た3作品も良かったけどこっちの方が楽しかった。
というか、Sweet Sweet Sweetはミュンヘン在住の日本人の方に是非観てもらって私と同じくエガちゃんに見えるか試してもらいたい!いやマジで!
午後から今度はバスティーユでトリプルビル鑑賞。開演寸前にドア付近に立って係員と話している人がいると思ったらミテキ・クドーでした。結構昨日ガルニエに出演してたダンサーが観に来てたみたい。

●Les Quatre tempéraments
バランシンの作品。っぽい。美しいピアノや弦楽器の調べに乗せた優雅なのだけど早い動きはバランシンの得意技。今回は普段感じるようなコミカルな雰囲気やシフォンたっぷりの美しい衣装はなりを潜めて、女性は黒のレオタード、男性は白のシャツに黒のスパッツといたってシンプル。
全体的に少人数のパが多かったので、いつものバランシン節とも言えるフォーメーションが観れなかったけど、最後の最後に大人数でクライマックスを迎えるあたりのケレンみはさすがですなぁ。

●Raymonda
これはプティパの振り付けをベースにヌレエフが改作したもの。第3幕のみの抜粋だけど、もう目がつぶれるほどの絢爛さ。ゴージャス!
実はライモンダは全幕を観たことが無いのだけど、ロシア舞踊を中心とした早い動きや、男性陣のジャンプなどなど見所多そう!今度全幕絶対見てみよう。しかしRaymondaのIsabelle Ciaravolaは素晴らしかった。なんかにじみ出る威厳があったよ。
(そういえば昔テレビで吉田都のライモンダ3幕を見たけど、あのパッセの連続でビクともしなければ軸がずれもしないのを観て、この人絶対に根が生えてる!って思ったことがある。)

●Artifact Suite
すみません・・・・・。寝ました。
よもや、フォーサイスで寝るとは思わんかった。そんなにポンピドゥーで疲れたか!?
というか、前半は1場面が終わるごとに幕がおりて、また幕が上がった時にまるで違うフォーメーションになっているのが面白かったりしたのだけど、後半全員が一斉に出てきたあたりでフォーサイスにしては陳腐というか在り来たりの美しさでちょっと退屈しちゃったと言うのが正直な所。
昨日のマッツ・エックがフォーサイス得意のオフバランスとか使わず、もっとクラッシックよりのテクニックで不可思議な雰囲気を作っているのに比べるとちょっと物足りない感じ。
というか、パリオペはきっとフォーサイスよりマッツ・エックの方があっているのだと思う。個人的見解だけどね。
晩はオペラ座ガルニエでMats Ekの作品を堪能。
新作だと思っていたら、作品自体は結構古くて(78年と97年の作品だった)、オペラ座バレエが初演だと言うことでした。なーんだ。

● La Maison de Bernarda
1時間弱のストーリー物です。お母さん(Bernarda)とその娘達とお手伝いさん、それに娘の婚約者とお手伝いさんの彼氏と言う構成です。高圧的な母親と怯えながらもかしましく過ごす娘達、そしてある日、というストーリー。
まずお母さん役が男性。Kader Belarbi。最初男性だと分からずえっらいでっかいプリマだなぁ、と思ったのだけど、さすがに少し動くと分かったよ。
作品はと言うと、全体的にマッツ・エックらしくて大満足!ちょっと不可思議な感じの大道具、途中で大声を出す演出、それに振り付け!
声を出す演出はピナとかだと少し芝居がかると言うか、ダンスで「声を出す」という事の意義を見出そうとしちゃうのだけど、マッツ・エックの場合、少しコミカルなエッセンスとして(実際には結構キーなのだけど)働いてる感じ。
振り付けは深いプリエで身体を横に倒して腕を伸ばすというマッツ・エックの特徴的な物も沢山あるけど、意外とクラッシックテクニックに忠実なジャンプ系が多かった。この作品を見応えあるものにしようと思ったらジャンプ力無いと辛いかも。

●Un Sorte de...
風船、風船!!(観たら分かるよ。)
最初、明るい藤色のコートのようなワンピースを着たオッちゃん(!!)が1人で踊ってて、そのあと客席からスーツをきた女性ダンサーを引き上げて一緒に踊るのですが、すみません、最初の女装オッちゃんがニコラだとしばらく気がつきませんでした、ごめんなさい。
これは比較的最近(97年の作品)のせいか、ストーリー性はなりを潜めて、風船とか壁とか衣装とかの小道具を使ってそれぞれの登場人物の感情を表現する、という形になってます。
最初のNolwenn Daniel と Nicola Le Richeのコンビが面白かった分、途中のMiteki Kudo と Benjamin Pechのパートはお遊びが少なくてちょっと残念だったかな?
クラッシック畑の人には「え!?」と言うような不思議な動きをてんこ盛りにしつつも、深いプリエからの早い動きや不可思議な動きからのグランジュッテなどなど、結構見応えたっぷりでした。


マッツ・エックの振り付けはクラッシック好きの人にはイマイチ受けないらしいけど、私は物凄く好きかも。今回の2作品とも物凄く楽しかったし面白かったし、ワクワクして観てた。

あと、マッツ・エックの作品を演るには、ある種の「資質」みたいなものが必要だと思。他のカンパニーのマッツ・エック作品を観たこと無いから比較できないんだけど、パリオペラ座バレエはその資質にドンぴしゃり!だと思った。堅強なテクニックに支えられた表現力。それはどこも同じなんだけど、そこにウィットというか異端な物、へんてこりんな物を喜んで取り入れてそれを誇りにするような余裕。そういう物がパリオペには物凄くあると思う。

これ観てもっともっとマッツ・エックの作品観たくなっちゃった。何よりりかちゃん大推薦のジゼルが観たい。DVD売ってないかなぁ!?
今週は私もバレエ週間。今日はガラ公演に行ってきました。
Terpsichoreとは合唱と舞を司る女神の名前。山岸涼子の漫画のタイトルでもなかったっけ?
演目はこちら

今回のガラは、月曜日に観たOneginの振り付けをしたジョン・クランコ特集のようで、彼の振付けた作品を中心にしながら、合間に有名なスワンやロミジュリのグラン・パ・ド・ドゥを織り込んでいくと言う構成。
ゲストもクランコ縁のシュトゥットガルトバレエ団や、バーミンガムバレエ団などのゲストダンサーも豊富に参加してて凄く見てて楽しかった!

10作品以上やったので全部感想書けない!覚書程度で許してちょ。

*一部のモダンバレエはちょっと古臭くて退屈な感じだったなぁ。
*スワン3幕のグラン・パ・ド・ドゥでなんと32回転失敗。余った音楽でいらんグラン・パディシャしてた。ガラで32回転失敗はダメでしょー。さすがに拍手がありませんでした。
*ロミオのマントが燦然と輝くオレンジ色。闇夜に紛れない!! ウェスト・サイド・ストーリーの
「しーっ!お父様に見つかるわ!」
「マリア~♪」 (大声で歌いだす)
を思い出した。
*2部のモダンバレエ系はアバンギャルドな感じで面白かった!!多分一部のは時代が古い奴じゃないかな?
*2部はクラッシック部門もとても美しくてもう釘付け。
*女性1人、男性2人で踊る"Ebony Concert"。ドロンジョ様とボヤッキー&トンズラーみたいだった。(って、若い人分からないよね…。)
*スワン4幕のパ・ド・ドゥ。あまりの美しさに鳥肌たった。(でも、この場面の曲知らない…と言う事実に愕然とした。)
*ラストはオネーギン3幕冒頭の舞踏会シーンから出演者総出のフィナーレへ。ガラってやっぱり豪華で高揚感があるよね!

7時半から始まって、1回休憩を挟んだだけで終わったのが11時過ぎ。3時間以上たっぷり楽しんできました。いやーぁ、もう楽しかったし美しかったし感動したし本当に素晴らしかった!

ガラで色々観てたら、久しぶりに王道クラッシックを観たくなっちゃった。
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